会社勤めのサラリーマンにとっては必須の名刺。どの会社の、どの部署に所属し、どんな仕事をしているのかを相手に伝える非常に重要な自己紹介の手段となっています。そのため、所属している会社も部署もないフリーランスにとってはあまり縁がないもの、とのイメージもあるかもしれません。しかしフリーランスだからこそ、名刺を作ってうまく役立てることが重要です。

少なくとも、日本では名刺はビジネスマナーとして非常に重要な役割を担っています。クライアントと対面したとき、あるいはプロジェクトに参加していろいろなスタッフと一緒に仕事をすることになったとき、相手から名刺をもらったのにこちらは何も渡さないとなると、少しバツが悪い思いをしてしまいます。しかも、こちらは先方の連絡先を知ったのに先方はこちらの連絡先を知らないのであれば、その後の交流の機会が失われてしまいます。つまり、名刺は営業の手段としてとても重要なのです。

フリーランスが営業の手段として名刺を使うメリットには3つあります。とにかく多くの人に渡して名前を覚えてもらい、いざというときに連絡先を確認できるようにしておくこと。2つ目は自分の実績やスキルをコンパクトにまとめたうえでアピールできること。そして3つ目は、会社勤めではないメリットを活かして自由で個性的な名刺を作ってインパクトを与えることができること、です。

それこそ、フリーランスに案件を発注しようと思った人が名刺をきっかけにあなたのことを思い出してくれるだけでも、営業の効果があります。「そういえば面白い名刺をくれた人がいたからあの人に声をかけてみるか」となれば大成功です。まさに、名刺は仕事の獲得に有効な営業ツールであり、作成のコツをおさえてオリジナリティあふれるものを自作してみるのも良いかもしれません。